I.うつ・疲労と脳の画像との関係
ストレス社会とも呼ばれる現代、働く人々は多くの悩みと疲労をかかえています。残業や睡眠不足が続き、うつ病等のメンタルヘルス不調となる方も多い社会です。その診断と治療、回復と職場復帰について、働く人々と家族、職場、医療機関、すべての人にとって大きく難しい問題があります。けれども、うつ病や疲労に関する客観的な評価の方法、誰が見てもわかるような‘ものさし’のようなものは、これまで専門的な研究機関のデータはあるものの、一般に多くの方が受診する病院には普及していません。
労働者健康福祉機構では、2005年から働く人々のうつ病について、全国の多くの病院に置かれている脳の診断機器(SPECT※1)を用いた検討を行ってきました。その結果、うつ病については、不調な時期には脳の一部の血流がいったん低下するものの、回復期には血流が回復することが確かめられています。
また、働く人々の疲労感、厚生労働省のチェックリストによる疲労蓄積の度合い、睡眠不足の程度と脳の血流についての相関関係についても、脳の画像による新しい発見があります。
このサイトでは、現在までに私たちの研究からわかってきたことを解説します。
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