研究課題名 | 入院患者病職歴調査による疾病予防と復職に関する疫学研究 |
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研究機関 | 独立行政法人 労働者健康安全機構 |
研究代表者 | 独立行政法人 労働者健康安全機構 中国労災病院 治療就労両立支援センター所長 本部研究ディレクター 豊田 章宏 |
研究目的 |
病職歴データを用いて、以下の事項について検討する。 1)未だ明らかとなっていない職業関連疾病について探索的検討を行う。また、病職歴調査に新たに加わった調査項目(ICT機器利用時間と座位時間)による職業分類を行い疾病リスクとの関連と、働き方改革2018年前後での特に入院特に緊急入院の疾病構造の変化、雇用形態との疾病構造の検討を行う。 2)障碍者に対する就労支援として就労移行支援は重要な課題となっている。病職歴データベースのうち、小児科に入院した18歳以上の症例の職歴を含めた社会的因子を探索的に検討して、就労移行支援と移行医療の課題を明らかにする。小児慢性疾患、小児難病から障碍者に移行した若年障害者においてエビデンスを提供することは大きな意義があると考えられる。 3)病職歴データベースを用いて、以下のテーマについて検討する。 ① 入院治療を受けた患者における退院後の復職に対する不安に寄与する背景因子を明らかにし、復職への支援体制構築につながる情報を得ることを目的とする。 ② 医療職の疾病に寄与する働き方と生活習慣(喫煙・飲酒)の因子を明らかにし、医療職の働き方や生活習慣の改善の為の情報を得ることを目的とする。 ③ 周産期・出産時の疾病に寄与する女性の働き方と生活習慣(喫煙・飲酒)の因子を明らかにし、女性の働き方や生活習慣の改善の為の情報を得ることを目的とする。 ④ ICD-11や保健統計の質に寄与する傷病名コーデイングの留意点を抽出し、労災病院での傷病名等の登録の質の向上に寄与する情報を得ることを目的とする。 4)その他、別添に記載した病職歴調査項目を組み合わせた解析を行い、職業と疾病との関係を疫学面等から研究し、労働環境の改善や働き方改革の一助となるような根拠を創出することを目的とする。 本研究は東海大学医学部基盤診療学系衛生学公衆衛生学研究室、静岡社会健康医学大学院大学、国立保健医療科学院・研究情報支援研究センターと共同で行う。 |
病職歴データ項目 | こちらをご覧ください。 |
研究対象 | 昭和59年4月から令和6年3月までの間に労災病院にご入院されていた皆様 |
個人情報の取り扱い | 利用する情報は、お名前、住所など、患者さんを直接識別できる個人情報は含みません。また、研究成果や学会及び学術雑誌で発表する際も患者さんを特定できる個人情報は含みません。 |
問い合わせ窓口 |
○本研究の対象となられる患者さんで本研究にご賛同いただけない方は、病職歴調査を実施した労災病院の医事課(職歴調査員)までご連絡ください。 ○その他、本研究に関するお問い合わせ 【労働者健康安全機構本部】 【中国労災病院治療就労両立支援センター】 |