我が国の粉じん作業従事者は昭和50年をピークに減少していますが、それでも現在約42万人の労働者が粉じん作業に従事しています。じん肺有所見者も昭和57年には4万6千人いましたが、平成18年には約6千人にまで減少しています。しかし、じん肺またはその合併症で療養が必要と認定されるじん肺患者は毎年約千名近く発生し、1年以上の長期療養をしている患者は毎年増加し続けています。次に我が国の粉じん作業従事労働者数やじん肺患者の動向について、統計による報告を紹介します。
粉じん作業従事者数,じん肺有所見者数,じん肺要療養患者数(年間新発生数)
年 |
粉じん作業
従事労働者数 |
じん肺
有所見者数 |
じん肺労災補償
新規認定者数 |
昭和55年度 |
572,086
|
42,387
|
2,108
|
昭和60年度 |
589,758
|
39,376
|
1,353
|
平成1年度 |
525,135
|
29,294
|
1,238
|
平成4年度 |
403,626
|
22,083
|
1,060
|
平成8年度 |
378,282
|
18,520
|
1,502
|
平成10年度 |
377,556
|
15,530
|
1,424
|
平成13年度 |
356,860
|
11,276
|
1,148
|
平成15年度 |
351,731
|
7,304
|
1,243
|
平成17年度 |
367,383
|
5,972
|
1,166
|
平成18年度 |
420,343
|
5,908
|
765
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(出典:厚生労働省発表資料より作成)
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