図1 疾患別のFSBP%(第Ⅱ指)
CNT:対照 CPM:頸椎脊髄症 CPR:頸椎神経根症 CTS:手根管症候群 CuTS:肘部管症候群
DM:糖尿病 VWF(-):振動障害レイノー無 VWF(+) :振動障害レイノー有
図1に疾患別の第2指のFSBP%(箱ひげ図)を示した。分散分析後の多重比較においてDunnettの検定法を用いて対照群と有意の差があったのは、振動障害性のレイノー有群のみであった。
振動障害のレイノー現象有は、第2~5指でFSBP%値が統計学的に有意に低下した。例数が少なく統計学的には有意ではないが、頸部脊髄症では第2、3指で、頸椎性神経根症群では、第3、4指で、手根管症候群では、第2、4指で、FSBP%値が低下する傾向があった。FSBP%値においては、これらの疾患の鑑別は念頭に置く必要があると考えられた。糖尿病、肘部管症候群では対照群との差はほとんど見られなかった。頸部脊髄症で高値を示さなかったことについては、麻痺のレベルが関与している可能性が考えられた。