過去の研究の概要及び目的
研究分野
「粉じん等による呼吸器疾患」分野第2期研究/p>
研究開発テーマ
― じん肺合併症の診断および管理4認定基準について ―
研究参加者
- 主任研究者
- 中野 郁夫 (北海道中央労災病院 副院長)
- 分担研究者
- 宇佐美 郁治 (旭労災病院 副院長)
- 大西 一男 (神戸労災病院 副院長)
- 岸本 卓巳 (岡山労災病院 副院長)
- 水橋 啓一 (富山労災病院 アスベスト疾患センター長)
- 大塚 義紀 (北海道中央労災病院 第二内科部長)
- 五十嵐 毅 (北海道中央労災病院 第三内科部長)
- 共同研究者
- 坂谷 光則 (精華町国民健康保険病院 院長)
- 西村 正治 (北海道大学大学院医学研究科 呼吸器内科学分野 教授)
- 宮本 顕二 (北海道大学大学院保健科学研究院機能回復学分野 教授)
- 小野 勝一郎 (岡山労災病院 呼吸器内科副部長)
- 坂本 浩一(神戸労災病院 呼吸器内科副部長)
- 岡本 賢三 (北海道中央労災病院 検査科部長)
- 太田 育宏 (北海道中央労災病院 放射線科技師長)
- 本田 広樹 (北海道中央労災病院 放射線科技師)
- 総括責任者
- 木村 清延 (北海道中央労災病院 院長)
研究参加者
- じん肺に合併した肺がんのモデル診断法の研究
1-1)現行のじん肺肺がん診断法の有効性の研究
1-2)じん肺合併肺がん診断における経時サブトラクション法の有用性に関する研究
(a)じん肺合併肺がんに対する経時サブトラクション法の診断感度に関する研究
(b)じん肺診療における経時サブトラクション法の有用性に関する研究 - じん肺合併症の現状と客観的評価法に係る研究
2-1)じん肺合併症の発生状況に関する研究
2-2)続発性気管支炎の診断、治療法に係る研究
2-3)じん肺におけるNTM症の発生状況に関する研究 - じん肺の労災認定に係る研究
3-1)じん肺管理4認定における肺機能検査基準に関する研究
3-2)じん肺管理4認定患者の病態に関する研究 - 新たな粉じんにより発症するじん肺の実態調査に係る研究
- デジタル画像によるじん肺標準写真の作成
医療・医学を通じたアジアへの貢献
本分野の研究成果はアジア諸国から高く評価されており、特にモンゴルについては、研究成果や知見の伝承のため、モンゴル国健康省から我が国の厚生労働省へ、アスベスト関連疾患とじん肺の専門家の派遣要請がなされました。その要請を受けて、当機構の専門医師らが平成22年8月にウランバートルを訪問し、早期診断法・予防法の伝承研修「炭鉱労働者のじん肺とアスベスト関連疾患の診断と治療のための実践ワークショップ」を実施しました。その結果、労災病院グループに蓄積されている知見がアジア諸国に強く必要とされていることが明らかになりました。第2回目の開催となった平成23年9月には、同国におけるトップレベルの医師集団が受講できるように調整がなされ、さらに充実した実習となりました。
第1回目のワークショップ・リポートは、そのワークショップの記録を中心に、ワークショップをさまざまな角度から総括・検証し、今後の展開を検討した座談会の内容や、当機構で行っている医学研究の概要及びアジアにおけるアスベスト問題についての寄稿などを掲載しております。
第2回目のワークショップ・リポートは、じん肺やアスベスト疾患の現状と、それらの背景となる環境等を併せて知るべく、国立労災疾病・労働環境センターや、ウランバートル市内の火力発電所を訪問した「調査・視察・訪問編」も加えて「講義・講演編」、「読影・症例研究編」の3パートに分けて掲載しております。
国内の関係各位はもとより、ひろくアジアの国々の皆さんのお役に立つことを願います。
モンゴル国におけるじん肺・アスベスト関連疾患の診断と治療の向上のために
医療・医学を通じたアジアへの貢献2
第2回実践ワークショップ・リポート
発行日:平成24年3月発行
発 者:独立行政法人労働者健康福祉機構
アジアにおけるじん肺、アスベスト関連疾患の診断と治療を確立するために
―モンゴル国におけるワークショップから明らかになった日本の役割―
医療・医学を通じたアジアへの貢献
実践ワークショップ・リポート
発行日:平成23年3月発行
発 者:独立行政法人労働者健康福祉機構
- はじめに
- 第I章 労働者健康福祉機構における「粉じん等による呼吸器疾患」及び「アスベスト関連疾患」研究の概要
- 第II章 モンゴル国ウランバートル医科学大学におけるワークショップより
- 第III章 アジアにおけるじん肺、アスベスト関連疾患の予防・診断・治療の向上に向けて
- コラム もう一つのアジア支援
―ベトナム人医師への中皮腫診断・治療研修の受け入れ― - おわりに