感覚器障害
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研究内容

まとめ

  1. 経過観察群、手術群では経過1年後に職場でのストレスが有意に上昇していた。
  2. 光凝固群は視力低下とともにQOLが低下し、手術群は視力改善とともにQOLは改善した。
  3. 眼科治療期間中にすべての群においてHbA1c値も改善していたが、背景となる循環障害や腎機能障害は病期の進行と共に悪化していた。
  4. 硝子体手術群で術後視力は改善していたが、再就職には結びついていなかった。

考案

  1. 糖尿病患者では経過観察群でも職場環境によるストレス悪化が見られ、治療に専念しにくい環境に置かれていると考えられた。
  2. 光凝固群は軽度の視力低下を認めた。手術群では視力は改善したものの、依然として最終視力は不良で、再就職しにくい一因と考えられた。
  3. 最近就職した者の退職理由に眼の問題、体の問題が多く挙がった。復職できない理由として、治療に専念できないか、専念するには遅すぎるという背景が考えられた。

提言

  • 早期治療ほど治療効果も高く、最新の治療法によりQOLを保ちながら就業続行が可能となります。
  • 早期治療や低侵襲手術は勤労者の時間的、経済的負担を軽減し、社会的にも利益につながります。
  • 今後、労働人口の減少を迎える日本において、有用な労働力を確保するためには、就業と治療が両立できる環境作りが不可欠です。

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