主な研究成果
- 経過観察群、手術群では経過1年後に有意に職場でのストレスが上昇した。
- 光凝固群は視力低下とともにQOLが低下し、手術群は視力改善とともにQOLは改善した。
- 眼科治療期間中にすべての群においてHbA1c値も改善しているが、背景となる循環障害や腎機能障害は病期の進行と共に悪化している。
- 研究を進めていくうちに、視力と就業状況とが必ずしも相関しないことが明らかとなってきている。これは、雇用側および就業者側の意識の問題もあり、さらに年齢、業種、立場などと複雑に関わっていると考えられる。現状での治療上の問題点として、継続的に通院治療を必要とするためにどうしても仕事を中断せねばならない必要性があること、また治療を行う上で本人の時間的・経済的負担が大きいことなどが推察される。結果として適切な治療時期を逸している例が多い。
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