独立行政法人労働者健康安全機構 研究普及サイト

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働く女性の健康

テーマ3
心療内科外来患者における加速度脈波有用性の検討

研究目的

疲労の評価は自記式質問紙調査に依るところが多く、その経過を診ていく中で主観的な情報と併せて役立つ客観指標があればより適切に健康の支援が出来ると考えられる。
外来で苦痛なく簡便に行える加速度脈波検査に関して、慢性疲労症候群のスリーニングとして用いられている産業疲労特定健診センターの質問紙(2008)との関連を検討した。

考察

疲労のスクリーニング検査として用いられている加速度脈波検査を心療内科通院中の患者に行ったところ、質問票での身体疲労の得点と有意な関連性を示した。
既に報告されている糖尿病や慢性肝炎の患者と同様に、器質的疾患のみならず、心療内科疾患においても、疾病の重症度ではなく疲労に関連して相対的交感神経機能が亢進していたことが示唆された。