日内リズムによる変化、月経周期による変化、年齢によるライフスタイルの大きな変化に晒されている女性が、就労時に受ける内分泌環境の変化について、わが国における大規模な研究はほとんどない。さらに、夜間労働時のホルモン環境の変化を検討した報告は、国内においても海外においてもない。また、夜間労働時の唾液中の濃度を指標としてホルモン濃度を測定した報告もない。夜間労働時のホルモン濃度の変化を詳細に検討し、労働の質を内分泌環境の変化で観察しようとする試みは、わが国では初めてである。つまり、これら一連の研究は、国内外を含めて極めて独創的、先進的であるといえる。
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