独立行政法人労働者健康安全機構　研究普及サイト

労災病院じん肺グループ編集の「よくわかるじん肺健康診断」が発刊されました（平成29年5月）

じん肺の解説書としては「産業保健ハンドブックⅣ　じん肺ー臨床・予防管理・補償のすべてー」（第2版）が発刊されていますが（平成20年産業医学振興財団）、今回はじん肺に関わる最新の知見をもとに、特にじん肺健康診断を軸に解説しています。
管理区分の判定や健康管理手帳の交付など現場における手続きについても分かりやすく解説しているため、呼吸器科の医師や産業医はもちろん、じん肺健診業務に携わる多くの方々にとっての手引書として有用です。

「じん肺合併症－続発性気管支炎・続発性気管支拡張症の診断・治療と症例」をとりまとめました（平成29年3月）

じん肺合併症の続発性気管支炎や続発性気管支拡張症の診断が正しく行われていないと思われる事例は少なくなく、労災補償上の問題となっています。地方じん肺診査医会では合併症の有無は書類で審査が行われることから、主治医が正しく診断を行うことが求められます。
じん肺の診断に携わっている方々に続発性気管支炎・続発性気管支拡張症の診断方法を確認していただくため、本書を作成いたしました。じん肺法に則った診断法、申請に至った典型例や治療を工夫した症例、治療により気管支炎を治癒することができた症例などもご紹介しています。
続発性気管支炎・続発性気管支拡張症の診断や治療を振り返る機会として、じん肺の診断に携わる多くの方々にご参考いただけると幸いです。

当機構では｢中国職業衛生能力強化プロジェクト｣としてJICAからの協力依頼を受け、中国人医師向けのじん肺診断技術研修やじん肺の研究員である労災病院の専門医を中国に派遣し、じん肺症例について診断指導を行う等の国際貢献を行っています。
5か年計画の中国職業衛生能力強化プロジェクトにより、日中の労働関連疾患にかかわる専門家同士が連携して、じん肺や石綿関連疾患のみならず知見を相互に共有することにより、両国の働く人々の健康に寄与できることを願っています。

平成27年度のワークショップレポートは、平成27年8月に当機構から3名の講師が青島を訪問し「じん肺症例検討会」等を行った記録と、平成28年2月に北京にて開催されたプロジェクト成果報告会へ当機構から1名の担当者を派遣した記録です。

平成26年度ワークショップ・レポートは、中国からじん肺の専門家2名が平成26年5月9日～10日の第89回日本結核病学会総会に参加し発表した内容、そしてその2名の専門家をお招きして5月12日に北海道中央労災病院で開催したワークショップ、当機構から3名の医師が平成26年9月に徐州を訪問した症例検討会、平成26年11月に当機構で中国から14名の専門家が参加した研修会等の内容を記載したものです。

平成25年度ワークショップ・レポートは、平成25年7月に当機構から2名の講師が南京市を訪問し、現地の職業診断に携わる50名超の医師に対し、症例検討を中心に行った検討会の内容と、平成25年10月に中国から選抜された14名の専門家に対し当機構でおこなった研修会を記録したものです。

平成23年度・平成24年度ワークショップ・レポートは、平成24年2月と6月に中国から8名づつの参加者を招き、川崎にある当機構で行った研修会と、平成24年8月に当機構の医師2名が北京と蘇州で講演と症例検討会を開催した記録です。

平成24年度 ワークショップ報告書
モンゴル国におけるじん肺・アスベスト関連疾患の診断と治療の向上のために

平成23年度 ワークショップ報告書
アジアにおけるじん肺、アスベスト関連疾患の診断と治療を確立するために