石綿関連疾患(中皮腫・肺がん・石綿肺・びまん性胸膜肥厚及び良性石綿胸水の5疾患)に係る労災申請件数は、平成17年度以降、年間1,000件を越えていますが、5つの石綿関連疾患の診断及び石綿ばく露所見(胸膜プラーク、石綿小体等)の判定については、エックス線写真の読影等が必要であり、その判断が困難な事案も多くあります。これらの診断等には、医学的な知識・経験に加え、石綿ばく露等についての知識も必要です。
当機構では、呼吸器疾患を取り扱う医師や産業医、臨床検査技師等の多くの医療関係者を対象に、最新の医学的知見や診断技術を踏まえた石綿関連疾患に関する診断方法、石綿ばく露所見に関する読影や検査方法、労災補償制度等について研修を行っています。
当研修を通して、石綿関連疾患の診断技術や労災認定に不可欠な医学的所見に関する診断・計測技術の向上が図られ、被災労働者に対する迅速で適正な救済に繋がることを期待するものです。
研修は下記の三種類がございます。
対象 | 研修内容 | 日程 | |
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基礎・読影研修 | 呼吸器系の疾患を取り扱う医師や産業医など | 基礎研修:石綿に関する一般的知識や石綿による疾病の労災補償制度 等 専門研修:胸膜プラークを含む石綿関連疾患に関する胸部画像の読影実習 |
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石綿小体計測講習会 | 臨床検査技師 | 石綿小体に関わる基礎知識や石綿肺がんについての講義及び標本作製の概説や顕微鏡を用いた実習を行います。 | こちらをご覧ください。 |
中皮腫パネル | 中皮腫診断に携わる医療関係者 | パネル形式により、中皮腫の確定診断が困難であった症例について、参加者全員で診断を行います。 | こちらをご覧ください。 |