産業中毒とは
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産業中毒相談事例
(1)鉛による産業中毒
(2)一酸化炭素による産業
(3)有機溶剤による中毒
(4)有機溶剤中毒の予防
(5)クロムによる産業中毒
(6)ヒ素による産業中毒
(7)ダイオキシン類などのばく露
(8)フッ素樹脂燃焼による中毒
(9)シックビル・シックハウス症候群
(10)職業性アレルギー
(11)トリクロロエチレンに関する新たな知見2
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当サイトで使用している用語の説明です
あ
か
さ
た
な
は
ま
や
ら
わ
【発火点】
はっかてん
ignition point
自然発火温度をいう。可燃物を空気中で加熱して限界温度に達すると、その後は自らの発熱反応によって温度が上昇し、発火する。このときの温度は自然発火温度であり、発火点という。
【発生毒性】
はっせいどくせい
developmental toxicity
妊娠中または親の曝露によって誘発される子への悪影響をいい、発生中の生体の死亡、構造異常、生育異常、機能不全が含まれる。
【ハザードアセスメント】
はざーどあせすめんと
hazard asessment
化学物質固有の影響である危険/有害性について評価すること。化学物質固有の影響の同定(確認)と、その影響がどの程度の量的レベルで発生するかの確認を行う。
【発がん性】
はつがんせい
carcinogenicity
"化学物質が人又は動物に対して「がん」を生じさせる性質をいう。
IARC(国際がん研究機関)、NTP(米国・国家毒性プログラム)、ACGIH、DFG、日本産業衛生学会等で化学物質等の発がん性の証拠の強さにより分類がされている。発がん性分類の項参照。
【発がん性分類】
はつがんせいぶんるい
Categories for carcinogenicity
"IARC、日本産業衛生学会、ACGIH、DFG、NTP等の機関が疫学調査、動物実験結果等を証拠として化学物質の発がん性を分類している。基本はIARCの分類である。
●IARCの分類
IARCの項を参照のこと。
●日本産業衛生学会の分類
第1群 人間に対して発がん性のある物質。疫学研究から十分な証拠があるもの。
第2群A 人間に対しておそらく発がん性があると考えられる物質。疫学研究からの証拠が限定的ではあるが、動物実験からの証拠が十分な物質。
第2群B 人間に対しておそらく発がん性があると考えられる物質。疫学研究からの証拠が限定的であり、動物実験からの証拠が十分でない物質。または疫学研究からの証拠はないが、動物実験からの証拠が十分な物質。
●ACGIHの分類
A1 ヒトに対する発がん性が確認された物質。疫学研究から十分な証拠があるもの。
A2 ヒトに対する発がん性があることが疑われる物質。ヒトにおける証拠は限定的ではあるが、ヒトに関連した動物実験の証拠が十分な物質。
A3 動物実験では発がん性が確認されたが、ヒトにおける発がん性が示唆されない物質。
A4 データ不足等により、ヒトに対する発がん性については評価できない物質。
A5 ヒトに対する発がん性があるとは考えにくい物質。
【半数致死量】
はんすうちしりょう
50% lethal dose
1回投与により、試験動物の半数を死亡させる薬物または化学物質量を動物の体重1kg当たりで表した値で、急性毒性の指標となる。
【半数致死濃度】
はんすうちしのうど
50% lethal concentration
"1回短時間における吸入試験により、動物の半数を死亡させる薬物または化学物質の空気中の濃度(ppm, mg/m3)で、急性毒性の指標となる。
【(生体)腐食性】
(せいたい)ふしょくせい
corrosive
化学物質の接触により皮膚や粘膜が壊死をおこすこと。強酸(pH2以下)や強アルカリ(pH11.5以上)物質の多くはこの特性を有する。これに対して可逆的な炎症性の変化を起こすことを刺激性という。
【変異原性】
へんいげんせい
mutagenicity
生物の遺伝子に突然変異を引き起こす性質をいう。突然変異を引き起こす因子(物理学的、化学的、生物学的)を変異原(mutagen)という。ほとんどの完全発がん物質は、変異原性を示すことから発がん性スクリーニング試験として変異原性の有無を試験する。変異原性試験参照。
【変異原性試験】
へんいげんせいしけん
mutagenicity test
ある化学物質に変異原性があるか否かを試験する。微生物を用いる復帰突然変異原性試験(エームス試験)および哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験のほか、様々な実験系がある。発がん性のスクリーニングとして使われている。