研究目的
眼は「こころの窓」とも言われ社会生活にとって重要な感覚器であり、それを失明に至らせる主要原因の一つが糖尿病網膜症である。今回、我々は、勤労者の糖尿病網膜症患者の各病期における患者背景(主に職場でのストレス)や、内科的な糖尿病管理との関わりを検討するとともに、糖尿病網膜症の治療前と治療後の6ヶ月ないし1年間における、視力やQOL(Quality Of Life)の変化が就業状況にどのように影響したかを明らかにする。
糖尿病網膜症研究の背景
- 糖尿病患者は激増しており、糖尿病網膜症の患者も増加している。
- 糖尿病網膜症は後天性失明原因の第1位であり、職業性ストレスと関連が深い。
(小林章雄ら「職業性ストレスと労働者の健康」より)
失明や視力障害により就業困難や退職を余儀なくされている!?
糖尿病網膜症治療の現実
患者側:就業継続のため加療に専念できないが、視力低下すると失明する。
治療側:早期治療が望ましい。→就業と治療のジレンマ。
就業続行のためのシステム作りが不可欠!?
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