じん肺は我が国で最大の職業性呼吸器疾患です。疾病の原因となる粉じん職場のうち炭坑はそのほとんどが閉山になりましたが、我が国ではそれ以外の粉じん職場も多数存在し、じん肺のために新たに労災補償の対象となる人は毎年約千名もいます。
また、今後石綿によるじん肺や悪性胸膜中皮腫の発生が確実に増加すると予想されており、さらには歯科技工士のじん肺などこれまであまり注目されてこなかった新たな職場でのじん肺発生も報告されています。これらのことから、じん肺は今後とも医療や労働衛生、労働行政などの面から総合的な取り組みが必要な重要な職業性疾患の一つであると考えられます。
このじん肺ホームページは、じん肺患者を診療している一般の医師や医療機関、粉じん職場を有する事業所の経営者や健康管理責任者、さらにはじん肺患者の方達にも役立つようにじん肺について総合的に解説します。
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