高・低温、気圧、放射線等の物理的因子による疾患分野
勤労者 物理的因子疾患研究センター
主任研究者 谷田 宗男 ;東北労災病院皮膚科部長
【説明】原因の特定が難しい職業性皮膚障害の診断に役立て、また、皮膚科の専門医ではない産業医が、適切に職業性皮膚障害の予防を行えるように次の研究開発を行います。
(1) 職業性皮膚障害診療データ・ベース(仮称)の研究開発
内外の権威ある職業性皮膚障害に関する文献を調査研究し、必要なものについてはデータベース化したり、他のデータベースとのリンクも行い、CD−ROMやホームページなどの見せ方も含めて普及方法について研究開発し、皮膚科臨床医が診断の際に利用できるようにし、職業性皮膚障害で悩む勤労者の治癒に役立てることとします。
(2) 職業性アレルギー性皮膚障害のアレルゲンの特定について
シャンプーや髪染剤でアレルギー性皮膚障害を発症する理容師、美容師を抱えて長年苦慮している理容師組合、美容師組合と連携し、アレルゲン候補製品の特定、成分及び含有量の分析、成分によるパッチ・テストを行いアレルゲンを特定し、本人に説明し接触防止や代替物質の検討に役立てるとともに、上記@のデータベースに追加していきます。また、理容組合、美容組合には組合員の職業性皮膚障害防止の観点から、有効な保護方法、代替物質の選定法について提案を行います。
(3) 皮膚科的職場環境管理の進め方のガイドラインの作成
職場で職業性皮膚障害が生じた場合や月1回の職場巡視時に、産業医が、その職務を適切に行うために、皮膚科専門医の観点から調査項目や調査方法、再発防止法の提案等について、職業性皮膚障害を起こし再発防止に悩んでいる事業場などの協力を得て、調査研究しモデル調査の手法を提案します。
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理・美容師の
手あれ予防ガイドブック
発行日 : 2009年3月
発 者 : 独立行政法人労働者健康福祉機構
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