研究の概要及び目的
全国の労災病院においてじん肺合併症の発生状況を調査した結果では、毎年新たに発生するじん肺合併症の8割は肺がんと続発性気胸であり、2疾患については、いずれもじん肺患者の予後に直接影響を与える重要な疾患で、その早期発見や治療はじん肺診療の上で今後とも重要な課題と考えられる。特にじん肺に合併する肺がんに関しては、厚生労働省の資料によると、毎年100人前後のじん肺患者が肺がんのため新規の労災認定を受けている。
そこで、じん肺の労災認定にかかる諸問題について、下記テーマの研究を行った。