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研究の概要及び目的

上肢の職業性外傷の形態は、単純な打撲から切創や切断に至るまで多岐にわたる。損傷された手の機能を最大限に回復させるには、受傷後早期から適切な治療が必要であるが、そのためには、損傷形態および重症度の正確な診断と専門医による適切な治療計画の決定が不可欠となる。

本研究では以下の項目に関して検討することを目的とした。

テーマ1 手指外傷に対するスコアリングシステムの再構築

テーマ2 切断指再接着に関する調査研究

  1. 指尖部切断における確実性の高い安全な術式および手術器械の開発を検討すること
  2. 指尖切断に対する再接着術以外の術式を検討すること
  3. 機能的および整容的に良好な手指を再建するための切断指再接着後二次手術を検討すること
  4. 高齢者に対する再接着術を検討すること。

テーマ3 マイクロサージャン(微少外科医)集約化の必要性の検討